命令教室
グラウンドはみんなが走ったことで絵砂埃が上がり、曇って見えた。
「うん……」
「でも今回はみんなが一緒だから」
「え?」
「昨日の命令みたいに、誰かを陥れるような命令でもないし。励まし合って走ることができるから」
「うん。そうだよね」
私は大きく頷いた。
こうして走っていても隣に仲間がいると思うと気持ちが違う。
私は知らない間にペースを落としていた。
修が私のペースメーカーになってくれたみたいだ。
自然とこんなことができてしまう修に胸の奥が熱くなる。
「ありがとう。頑張れそうだから、大丈夫だよ」
私はそう言って微笑んだのだった。