命令教室
☆☆☆

就寝時間が過ぎて深夜1時が回った頃。
眠ることができなかった私は結局未来との約束場所へ来ていた。
常夜灯だけ灯された暗い階段を降りて食堂への廊下を歩いていると、すでに未来たちが集まっているのが見えた。


「ちょっと、遅いんだけど」


小声で文句を言ってきたのは純子だ。
純子は未来が私に構うのをあまりよく思っていないようで、すでに不機嫌顔だ。


「ご、ごめん」


来たくなかったところに来て文句まで言われると、さすがに心の中がモヤモヤしてくる。
嫌な気分を振り払うように未来へ視線を向けた。


「来てくれてありがと! 寝てたら起こしに行かなきゃって思ってたんだ」


未来は純子とは裏腹に上機嫌だ。
起こされてまで参加しなきゃいけなかったのなら、自らここへやってきてよかった。


「これで全員か。じゃあ行くぞ」


充がライトを片手に歩き出す。
その隣を正志、そしてふたりの後ろに女子たちがついて歩く。


「入ってはいけない部屋なんて、学校の七不思議みたいで面白そうだよね」


未来がぴょこぴょこと飛び跳ねるようにして歩く。
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