命令教室
自分の頬が赤くなっているのがわかった。


「な、なんで急に!?」


しどろもどろになって聞くと「だって、この合宿に参加してる子の中では一番頼りになりそうじゃん?」と、言われた。
確かにそうだけれど、いきなり相談なんてできない。
会話だって、挨拶程度でしか交わしたことがないのに。


「せっかく近づくチャンスなんだから、頑張らないと!」

「チャンス……なのかなぁ?」


勉強ばかっかりの合宿で恋が進展するかどうかわからない。


「歩は可愛いんだから、もっと自信持って!」


香の励ましに私は曖昧に頷いたのだった。
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