その涙が、やさしい雨に変わるまで
「うーん、とにかく辞めたかったから、後先考えずに副社長にいっちゃった! って感じで……」
「ええー、松田さんともあろう者が、そんな無計画だなんて……」
今までの心配から一転、やや呆れた彩也子の声。
これには、三琴はやや焦る。
そんなに大胆なことをしてしまったのだろうか?
「え? 変?」
「うん。イメージと違いすぎる」
「そうなんだ。まずいかな?」
「いや、まぁ、なんとも。松田さんの意外な一面をみてしまったかもしれない」
「ちょっとそれ、どういう意味よ」
「そのまんまです」
本気とも冗談ともとれる彩也子のセリフに、なんだか三琴はホッとする。この一年間、ずっと気が張り詰めていて、こんなおちゃらけた会話をした覚えがない。
一時的な配属先が彩也子のいる受付部門でよかったと思う。ここなら三ヶ月後に辞めるのに一から仕事を覚えるようなことをしなくていいし、終業時間だってきちんと守られている。彩也子が心配する再就職活動だって、副社長室に在籍したままよりも活動しやすい。
「あっと、もう十五分しかないよ」
体感から残り時間を察して彩也子が急かす。普段の従事している業務であれば、慣れたものだ。
「そうね。のんびりしちゃった。交換はこの鉢と、入り口横の大鉢でいいのかしら?」
「うん、今週はこんなところかな。よし、持っていくよ!」
「ええー、松田さんともあろう者が、そんな無計画だなんて……」
今までの心配から一転、やや呆れた彩也子の声。
これには、三琴はやや焦る。
そんなに大胆なことをしてしまったのだろうか?
「え? 変?」
「うん。イメージと違いすぎる」
「そうなんだ。まずいかな?」
「いや、まぁ、なんとも。松田さんの意外な一面をみてしまったかもしれない」
「ちょっとそれ、どういう意味よ」
「そのまんまです」
本気とも冗談ともとれる彩也子のセリフに、なんだか三琴はホッとする。この一年間、ずっと気が張り詰めていて、こんなおちゃらけた会話をした覚えがない。
一時的な配属先が彩也子のいる受付部門でよかったと思う。ここなら三ヶ月後に辞めるのに一から仕事を覚えるようなことをしなくていいし、終業時間だってきちんと守られている。彩也子が心配する再就職活動だって、副社長室に在籍したままよりも活動しやすい。
「あっと、もう十五分しかないよ」
体感から残り時間を察して彩也子が急かす。普段の従事している業務であれば、慣れたものだ。
「そうね。のんびりしちゃった。交換はこの鉢と、入り口横の大鉢でいいのかしら?」
「うん、今週はこんなところかな。よし、持っていくよ!」