その涙が、やさしい雨に変わるまで
「松田ちゃーん! こっち、こっち!」
早朝にもかかわらず、待ち合わせで指定された公園広場では、脩也とそのメンバーがすでに集まっていた。
脩也の後ろには二台のワゴン車が止まっていて、脩也とドライバーがふたり、脩也の友人らしきカメラマンがふたりがいる。三琴を入れて六人だ。ちょっとした団体旅行といえないこともない。
「すみません、遅れましたか?」
「ううん、ぜーんぜん!」
慌てて三琴が駆けよれば、マスクをしていない脩也がいた。
「あの、マスクは?」
「うん、あれもぜーんぜん。一昨日ぐらいから、なくても大丈夫になった!」
一時的な疲労で花粉に反応したらしいという。マスクについても『四季祭』のときと同じ調子の脩也がいる。
その軽さ、花粉だけでなく大泣きしてしまった三琴のこともあわせて、もうすっかり忘れてしまったという感じだ。
「ここから出発するメンバーが揃ったから、いくよー」
脩也以外のメンバーが三琴のことを認めると、自己紹介云々は後回しで、すぐにエンジンがかけられた。
予想どおり、すぐさま三琴は乗せられて、二台のワゴン車が集合場所の公園広場をあとにした。
首都高速に乗り、そのままご機嫌でワゴン車が走る。
天気は上々、雲ひとつない快晴だ。三琴は雨具、折りたたみ傘と簡易レインコートなのだが、を持参しているが、この分だと出番はなさそうだ。
「はい、これ。現地でのスケジュール」
と、脩也から三琴は日程表を渡される。
すでに蛍光マーカーで下線が引かれている。これが、本日の三琴のアシスタント業務であった。
それによると、皆々が撮影をしている間、三琴は予約した昼食の弁当を受け取って、これまた予約した貸しスペースへ運び込み、テーブル・セッティングをする。昼食後はその片づけをして、部屋の掃除。メンバーのリクエストに応じて、園外へ買い物に出る。それ以外の時間は、原則好きに過ごしていいとなってる。
これは、副社長室前室で来客があったときとほぼ同じ業務。慣れた仕事である。
早朝にもかかわらず、待ち合わせで指定された公園広場では、脩也とそのメンバーがすでに集まっていた。
脩也の後ろには二台のワゴン車が止まっていて、脩也とドライバーがふたり、脩也の友人らしきカメラマンがふたりがいる。三琴を入れて六人だ。ちょっとした団体旅行といえないこともない。
「すみません、遅れましたか?」
「ううん、ぜーんぜん!」
慌てて三琴が駆けよれば、マスクをしていない脩也がいた。
「あの、マスクは?」
「うん、あれもぜーんぜん。一昨日ぐらいから、なくても大丈夫になった!」
一時的な疲労で花粉に反応したらしいという。マスクについても『四季祭』のときと同じ調子の脩也がいる。
その軽さ、花粉だけでなく大泣きしてしまった三琴のこともあわせて、もうすっかり忘れてしまったという感じだ。
「ここから出発するメンバーが揃ったから、いくよー」
脩也以外のメンバーが三琴のことを認めると、自己紹介云々は後回しで、すぐにエンジンがかけられた。
予想どおり、すぐさま三琴は乗せられて、二台のワゴン車が集合場所の公園広場をあとにした。
首都高速に乗り、そのままご機嫌でワゴン車が走る。
天気は上々、雲ひとつない快晴だ。三琴は雨具、折りたたみ傘と簡易レインコートなのだが、を持参しているが、この分だと出番はなさそうだ。
「はい、これ。現地でのスケジュール」
と、脩也から三琴は日程表を渡される。
すでに蛍光マーカーで下線が引かれている。これが、本日の三琴のアシスタント業務であった。
それによると、皆々が撮影をしている間、三琴は予約した昼食の弁当を受け取って、これまた予約した貸しスペースへ運び込み、テーブル・セッティングをする。昼食後はその片づけをして、部屋の掃除。メンバーのリクエストに応じて、園外へ買い物に出る。それ以外の時間は、原則好きに過ごしていいとなってる。
これは、副社長室前室で来客があったときとほぼ同じ業務。慣れた仕事である。