夏の終わりに僕は恋をする





次の日の朝起きて下に降りると、既におばあちゃんとお母さんは起きていて。





「あら、夏芽ちゃん随分早起きだねえ」


「おばあちゃんおはよう!へへ、そうかな?」






今日も要くんにもしかしたら会えるかもしれない、そう思ったら自然と早起きになってしまった。おばあちゃんとお母さんが作ってくれた朝ごはんを食べると一旦2階へと戻る。





お昼くらいに行けばいいよね?先に宿題済ませちゃおうかな。それだったら外へ出掛けてもお母さんから文句言われることはないし。






面倒臭がりな私がこんなに早く宿題に手をつけることがあっただろうか。いや、多分ない。いつも夏休みギリギリになって自分を追い込んでいたから今年は初めて余裕が出来そうだ。








「いってきまーす」


「夏芽ちゃん出掛けるの?気をつけてね」


「はーい」





外で庭の掃除をしていたおばあちゃんに見送られて自転車に乗る。時刻は午後13時過ぎ。昨日よりはちょっと早めの時間だけどいるかな?







そんなことを考えているとあっという間について。自転車から降りて歩き出すと男の子の背中が見えた。






「要くん……?」






そう名前を呼ぶと綺麗で整った顔がこちらを振り向く。






「あんた、本当に来たんだ」


「毎日来るって言ったじゃん!来てくれたんだ!へへっ」


「別にあんたの為に来たわけじゃない」






隣に座ると、川の流れる音が心地よく感じる。






「この場所、好きなの?」


「別に。昔よく遊んでたから」


「へー!」


「あと夏は暑いけどここだけは涼しいし」






確かに気温は他の場所に比べて低く涼しい感じはする。だからここで涼んでるのかあ、と納得した。
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