夏の終わりに僕は恋をする
「要くんは何歳なの?」
「15」
「じゃあやっぱり同い年だ!中学はこの辺なの?」
「この辺も何も1個しかないから」
「えっ?!そうなの?」
「東京の人間からしたらありえねーと思うけど」
中学が1個しかないとかありえるんだ……なんて思ってしまう。そんなことこっちでは考えられないから。
「じゃあ小学校から全員一緒ってこと?」
「そういうことになる」
「高校は流石に違うよね?」
「高校は隣町にあるから大体バスで通う事が多い」
「へー、そうなんだ」
田舎の常識を教えてもらうと新鮮な感じがして面白かった。高校に通うってのも大変なんだな〜って。
「……東京はいいな、便利そうで」
「確かに便利だけど、こっちの良さもあるよ?自然いっぱいあるし!」
「まあな」
「要くんも東京遊びに来ちゃう?」
「いや、俺はいい。……人混み嫌いだし」
「そっか、それは残念だなあ」