夏の終わりに僕は恋をする





たわいもない話をしているとあっという間に時間は過ぎていた。




「あ、もうこんな時間?そろそろ帰るね!また明日!」


「明日はいるか分かんないけど」


「そんな意地悪言ってても来てくれるんでしょ?なんだかんだ優しいもんね!」


「……うるさ」


「ふふっ、バイバイ!」







別れて自転車に乗るとなんとも言えない満足感が心の中に広がる。今日いっぱい話せたな、少しは仲良くなれたかなって思うと嬉しくなった。





ご飯を食べる時もお風呂に入る時も寝る前も頭の中は要くんでいっぱいで。初めてこっちで出来たお友達につい浮かれて胸をときめかせた。







そして、あれから私と要くんは本当に毎日あの川で会う事が日課になり。警戒されてた最初の頃とは比べて随分と話してくれるようになったし、心を開いてくれたような感じがする。




これは勘違いじゃない……はず。







「これだけ会ってたら私たちってもう友達だよね?」


「誰がそんなこと決めたの」


「えーっと私?」


「なんだそれ」


「あ、今馬鹿にしたでしょ!」


「してないしてない」




.






「そういや宿題終わったの?」


「要くんから質問してくるなんて珍しい〜!まだ終わってないよ。要くんは?」


「俺は先に終わらすタイプだから、夏芽とはちげえの」


「なにそれ!ってか、今夏芽って言った?!!」


「だったらなに」


「初めて名前呼んでくれたよね?!!ねえもう1回呼んで!」


「面倒くさいからもう言わない」


「えー!!!なんでよお……」






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