夏の終わりに僕は恋をする
こういう掛け合いができるほど仲良くはなれた。向こうは仲良くなったと思ってくれてるかは分からないけど。でも嫌だったら会ってくれてないもんね?
だからきっと、嫌われてはいないと思う。
「最近よく外へ出かけてるみたいだけどお友達でも出来たのかい?」
おばあちゃんが朝ごはんを作りながらそう話しかけてきて。
「うん!同い年の子なんだけど仲良くなれて毎日会ってるの」
「そうかい。そりゃ良かったねえ。夏芽ちゃん今までこっちへ帰ってきてもつまんなかったろう」
「え?そ、そんなことないよ…!」
「夏芽ちゃんにお友達が出来たならこっちへ帰ってくるのが楽しいと思うでしょう?おばあちゃんはそれが嬉しいんだよ」
そんなおばあちゃんの言葉に少し泣きそうになってしまった。別に今までだってここへ帰ってくるのは楽しかった。でもただ少し寂しかっただけで。
要くんがそのぽっかりと空いた穴を埋めてくれるような存在になったのは間違いではなかった。
「そのお友達大事にするんだよ」
「……うん!」
昼過ぎになるといつもの場所へ向かう前に暑すぎて冷凍庫の中を漁る。するとそこにはアイスが入っていて、ラッキーなんて思いながらそれを手に取った。
食べようとすると要くんの顔が思い浮かんで。持って行って二人で食べればいいんだ!そう思いアイスを2個手に取り川へと向かった。