夏の終わりに僕は恋をする
なんでこんなことでドキドキしちゃうの……。あまりにも要くんが色っぽくてまともに顔を見れなくなり、すぐに視線を逸らした。
「食うの下手くそすぎ」
そう笑いながら言われると、ムカつきよりもドキドキの方が勝ってしまう。
「そ、そんなことないよ…!だって溶けてたから」
「あーはいはい、そうだな」
「また馬鹿にしてる!」
たまに要くんは私を子供みたいに扱ってくることがある。同い年なのに……!
「これからは落ち着いて食べような」
「食い意地張ってるみたいな言い方やめて!急いでないもん!」
そんな風に言い返す私を見て可笑しそうに笑う。その笑顔が見れるんだったらなんでもいいや……と思えてしまう私は要くんに甘いのかもしれない。
「要くんは甘いもの好き?」
「好きだよ、1番」
「1番?ってことは甘党ってこと?」
「まあ」
「なんか意外だね」
「何が?」
「そんなクールな感じなのに甘いもの好きとか可愛いギャップだね?」
「……俺が馬鹿にしたから馬鹿にしてんの?」
「えっ?してないしてない!ていうか、やっぱり馬鹿にしてたんじゃん!」