上司の甘い復讐



翔太さんのことばかり考える私を、
 

「大倉さん」


新たな声が呼んだ。

それではっと我に返って顔を上げると、目の前には可愛い後輩の山村君が立っていた。

山村君はまるで子犬のような丸い目で、私をじっと見つめて言う。



「今度の企画お疲れ様会、この店でいいですか?」


山村君の差し出した携帯には、お洒落そうな居酒屋が映っている。

山村君、新人なのになかなかいい仕事するじゃん!


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