上司の甘い復讐
それから……
ハゲ崎との話は意外にも弾んだ。
ハゲ崎は嘘偽りなく話していそうだが、私は大谷ミキという嘘の人物を、さらに大嘘ででっち上げた。
「中高と、バレエをしていました」
いや、バレーボールなんだけど。
「趣味は料理、お菓子作り」
お菓子なんて使ったことないや。
「好きな男性は、優しくて笑顔が素敵な人です」
少なくともあんたではない。
こんな私の話を、ハゲ崎はうんうんと聞いてくれた。
そして、自分が優しくて笑顔が素敵な人だとアピールしたいのだろうか、時々爽やかに笑うのだった。