上司の甘い復讐



その瞬間、またオフィスがざわっとなる。

翔太さんの殺すような視線が痛く、俯く私。  

きっと翔太さんは、交際宣言して欲しかったのだろう。

だけど、色々考えると無理だ。



「えっ!?そうなの!?」


横山さんが悲鳴のような声で聞く。


「どんな人?」


胸をドキドキ言わせ、頭が真っ白な私は、さらなる暴挙に出た。


「ハゲの人」




その瞬間、オフィスに大笑いが起こる。

もう私は怖くて、翔太さんを見ることが出来なかった。



その大笑いの中、


「大倉」


翔太さんが冷めた声で私を呼ぶ。


「覚えてろよ」



ヤバい、本当に怒らせてしまったかもしれない。


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