上司の甘い復讐
そのままランチを終えてオフィスに戻ると、翔太さんは取引先と電話をしていた。
自分の部下でもないのに、相変わらず嫌な態度でずかずかとものを言う。
オフィスにいる翔太さんは嫌な男だと思ってしまう。
一方、山村君は
「大倉さん!」
なんて満面の笑みで近寄ってくる。
もう、山村君に話しかけられるだけで嫌な予感しかしない私は思いっきり身構えた。
すると意外にも、山村君は普通のことを聞いてくるのだ。
「大倉さん、この報告書はこれでいいですか?
このまま提出すると、川崎さんが怒りそうで……」
報告書に怯えるのはよく分かる。
私もいつも怯えているもん。