上司の甘い復讐



甘くて美味しい味が口いっぱいに広がるが、もうそんなことどうでも良かった。

一人で慌てる私は翔太さんを見ることなんて出来なかったのに、彼の刺すような視線を感じる。



私は真っ赤になって口元を押さえる。

もちろん、山村君にドキドキしているわけではない。

それなのに、


「もしかしてそこの二人、できてるの?」


麻理子さんがまた余計なことを言う。


「出来てません!

出来てませんから!!」


私は口をもごもごさせながら、大慌てで否定する。

だが、勘違い山村君は予想以上に強かったのだ。


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