上司の甘い復讐
「大倉さんは照れ隠しでそう言うんですが、僕は出来ていると思っています」
……は?
照れ隠し!?
なにを自惚れているんだ、この頓珍漢は!!
思いっきり山村君を睨むが、山村君はなんだか頬を染めて私を見る。
そしてこの大馬鹿者は、さらにあり得ない言葉を吐いたのだ。
「大倉さん、今夜、僕の部屋に来ませんか?」
「いっ、行くわけないでしょぉぉおお!!」
思わず大声で叫んでいた。
山村君、意味分からない!
山村君の部屋に行くって、そういうことを言っているんだよね?