上司の甘い復讐


「逃げないよ」



逃げるはずないじゃん。

逃げられないよ。




私はそっと立ち上がる。

まだアルコールが抜けきっていない頭がズキズキ痛み、身体がふらふらする。

それでも、翔太さんに触れたいと思ってしまう。



「私はこんなに翔太さんのこと、好きなんだよ?」


よろめく私を、翔太さんはそっとぎゅっと抱きしめてくれる。

その大好きな香りと体温に包まれて、少しずつ心が落ち着いてくる。



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