上司の甘い復讐


翔太さんと抱き合って座りながら、彼は静かに教えてくれた。



「確かに昔、麻理子と付き合っていた。

あの頃は、麻理子が好きだった」


分かっていることだが、その事実が胸を抉る。


「麻理子が好きだったけど……

俺は所詮、麻理子の遊びだった」


「……え?」


目の前の翔太さんの綺麗な顔が、少し悲しそうに笑った。


「麻理子は俺なんかといても楽しくなかったみたいで……

静岡に男を作って、静岡に飛んだ」

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