上司の甘い復讐



そんな動揺しっぱなしの私を、


「大倉、おはよう」


さらに動揺させる声が呼ぶ。


「おっ、おはようございます」


なんて反射的に返しながらも、今朝も会ったでしょと思ってしまう。

今朝も寝坊の私に朝食を作ってくれて、軽くキスして出て行った大好きな翔太さん。

彼を思うだけで、胸が熱くなる。




私はこんなに動揺しているのに、彼は相変わらず平常心だ。

いつも通り


「山村の報告書の確認を頼む」


なんて告げて、またどこかに行ってしまうと思った。

いや、周りのみんなの視線を痛いほど感じ、はやくどこかに行ってと思った。



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