上司の甘い復讐



そして空気の読めない圭介は、なおも笑い続ける。


「瑞希、ハゲ崎聞いているのと全然違うじゃん!!」


「だからやめてよ!!」


もうこの人たち、嫌だ!!



それなのに圭介は急に真顔になって告げた。


「瑞希にハゲ崎はもったいない。

だからやっぱり決心した。

……より戻そう」




……はぁ!?

こいつ、何ぬかしているんだ?

より戻そうだと!?

しかも、私にハゲ崎はもったいだと!?




私はあんたのせいで、散々泣いてきた。

だけど今になって分かる。

あんたみたいな空気の読めないストーカーと、結婚しなくて良かったということが。


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