上司の甘い復讐

身を寄せ合い、マンションのエレベーターに乗る。

この雰囲気のまま部屋に着いたら、この後に起こることは私ですら分かる。

考えただけで心臓が止まりそうだ。

だけど、こうやってずっとハゲ崎といたいと思う。




ひとことも話さず廊下を歩き、その部屋の前に辿り着く。

その扉に近付くと、大好きなハゲ崎の香りがした。


「ミキちゃん……」


ハゲ崎は、甘く切なく私を呼ぶ。


「俺……止められないかも……」


「私も……」



視線が絡まり合い、離せなくなる。

そのまま扉が開かれ、大好きな香りのする部屋に滑り込む。

扉が閉まると同時に、唇を重ねた。