上司の甘い復讐
前の時と全く違うキスが降り注ぐ。
頭が真っ白になって、身体がとろけそうで、ただ好きだけが大きくなる。
何度も角度を変え、お互いを確かめるような深いキスを交わす。
長い長い口付けが終わると、暗がりの中泣きそうな顔の彼が見えた。
「ミキちゃん……すげー、好き……」
甘く切ない声が聞こえると、また降り注ぐキス。
頭がぼーっとして倒れそうな私を、彼は優しく抱きとめてくれる。
潤んだ瞳で見上げると、頬を染め目を細めて呟く。
「煽ってんの?」
煽ってるのはそっちなのに。