完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
スイーツビュッフェを楽しんだ帰り道。
わたしはなぜか、会長におんぶされています。
「それに転んだりして、もっとケガしたらどうするの?」
「会長は心配性すぎです……」
「百葉ちゃんだけ特別にね」
変なの……。
会長から“特別”って言われると、なんでか胸がキュッてなる。
それに……こうして会長を近くで感じるたびに、前にはなかったドキドキがいっぱい。
男の子に対して苦手意識があったのに。
どうして会長に触れられるのは平気なんだろう。
そして、あっという間に家の近くに到着。
ゆっくりおろしてもらって、このまま解散かと思いきや。
会長がわたしの両手をキュッと握った。