完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
「あ、ありがとうございます……っ。とっても可愛くて、わたしにはもったいないくらいです」
「どういたしまして。可愛いから似合ってるのに」
「そ、そんなそんな……」
「これくらいのピンなら髪結んでてもおろしてても、サイドにつければさりげないかなと思って」
相変わらず片方の手は、会長につながれたまま。
優しい瞳をして笑う会長の顔を、ずっと見ていたくて。
この時間がずっと続いて、会長の隣にいるのがわたしだったらいいのに。
他の子にも、同じように笑ってほしくない……。
わたしだけが独占できたら――。
はっ……わたしいま何を考えて。
わたしに向けられる会長の優しさが、ぜんぶ自分のものになったらいいのになんて。