完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



「だからね、百葉ちゃんにたくさんキスしたくなる」

「っ……」


ゆっくり……軽く触れる程度に唇があたって。


ほんとにこすれるくらい。

抵抗しようと思えばできるのに。

身体が固まったまま、動かないのはどうして……?


「俺の心臓も理性も大変なことになるくらい――百葉ちゃんは可愛い」

「やっ……可愛いはダメ、です……っ」


「どうして?」

「ひぁ……っ」

さっきから、神楽くんが話すたびに唇が動いて触れて。

ちょっとの刺激で、身体が過剰に反応しちゃう。


恥ずかしいのに熱くて……自分をうまく保てなくて。


でも……ふと、ボーッとする意識の中。

< 210 / 211 >

この作品をシェア

pagetop