完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



「ほら、もっと俺に抱きついて」

「やぅ……」


隙間がないくらい身体が密着して。

これじゃ、わたしが迫ってるみたいに見える。


それに……神楽くんの顔がすごく近い……っ。

なんとか離れようとしても。


「……ダーメ。抵抗するならキスしちゃうよ」


さらにグッと抱き寄せられて、唇が触れる寸前。


こんな間近で見つめられて耐えられないのに。


「百葉ちゃんさ、俺にキスされるのやだ?」

「ふぇ……?」


「キスしたあとの百葉ちゃんね、死ぬほど可愛いんだよ」

唇を見ただけで、キスのことぶわっと思い出してしまう。

同時に顔だって熱くなって、赤くなって。

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