完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



「へ……?」


「俺が気を使わせてばかりだから、少し距離を置かれてるのかなって」



「す、すみません……。それは、わたしの問題というか、会長に限らず男の子が少し苦手で……」



「そうなんだ。てっきり嫌われてるかと思ったよ」


ははっと軽く笑ってる様子は、いつもの会長と少しだけ違うように見えた。


なんだかリラックスしてるような。



「それじゃあ、少し甘えさせてもらおうかな。そこの本棚にある資料取ってもらっていい?」


「あっ、はい!」


これくらいの高さなら、台がなくてもいけるかな。


……と思ったら、ちょっと失敗。

< 32 / 211 >

この作品をシェア

pagetop