完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
「探してるのはこれかな?」
会長の手元には、わたしのメガネが。
「あ、それわたしのです……っ」
手を伸ばして返してもらおうとしたのに。
会長がわざと、ひょいっとわたしから遠ざけた。
「え……な、なんで」
普段の優しい会長なら、すんなり返してくれそうなのに。
もしかして、わたしがドジして転んだことに怒ってる?
でも、会長はそんなことで怒るような人じゃないだろうし……。
「あのっ、会長――」
「やっぱりね。俺が思ってた通り……いや、想像以上かな」
いきなりグッと距離を詰めて……すごく至近距離で見つめてくる。
ちょっと動けば、唇が触れちゃいそうな……。