愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
君に笑顔でいて欲しいだけなんだ
翌日の朝、私はノア様を昼食にお誘いした。

「セレアの誘いを私が断るはずがないよ。昼休みを楽しみにしている」

その時のノア様の笑顔を信じようと思ったのだ。

昼休み、ノア様と約束したテラスに向かうと何故かノア様とリア・セルナードが談笑していた。

「ノア様・・・」

貴方を信じたいのに、何故そのような優しい微笑みをリア様に向けるのですか?

その時、誰かが私の目を手で覆った。

「セレア、あんなものは見るな」
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