雪降る夜はあなたに会いたい 【下】
キスだけ――。
それでもまだ自分を戒める。その一方で激しく舌を絡めて。絡めれば絡めるほど、欲望が膨れ上がると分かっているのに、もっともっとと貪って行く。
「雪野、もっと口開けて……」
言われるがままに口を開ける雪野とわざと音を立てるように舌先で繋がれば、違う場所でも繋がりたくなる――。
本能のままに、雪野の胸をパジャマ越しに揉みしだく。雪野の息が上がり始めて、吐息以外の声が漏れ始めて。
雪野が、必死にこらえるように、それでいて激しく絡めてくる。
だめだ。これ以上したら、また抱いてしまう――。
昨晩のことを考えて、今日の夜はゆっくり休ませてやろうと決めていた。ただ、胸に抱いて眠ればいいと。
それなのに、布越しに触れるのがもどかしくなって、この手が勝手に雪野のパジャマのボタンに手を掛ける。
「ん……っ、そうすけさん……っ」
「雪野――」
何もかもを放り投げて、欲望のままに抱いてしまいたい――。
そんな自分を、俺の中にある理性と雪野を大事にしたいという思いを全部集めて抑えた。
「……雪野」
荒ぶる欲望を力づくで押し止めるように唇を離し、雪野を力の限りで抱きしめた。そして大きく息を吐く。
「そ、創介さん……?」
驚いたように、雪野が俺の背中に手を回した。