雪降る夜はあなたに会いたい 【下】


 広い浴槽に入っても、何度も繋がり。バスルームを出ても、我を忘れたようにただ互いを求め合った。

「愛してます。大好き」

雪野が、この日は何度もそう言った。それも全部、最高のプレゼントだ。

雪野の言葉は、どれも重く響く。

だから、『愛している』なんて、世の中のどこにでも気軽に転がっていそうな言葉でも、雪野が言えばそれは俺にとって神聖な言葉になる。

「――愛しています」

俺に必死にしがみつく白く細い身体を抱きしめれば、何があっても守りたいと思う。

「私は、創介さんの奥さんで幸せです。いつだって、創介さんのそばにいるから」

そして。俺もまた、雪野に守られていると実感する。



「――もう、夜だ。一体何時だ?」

ぐったりとした身体でベッドに二人で寝転がった。

「どうしよう! 九時を過ぎてます!」
「何時間、してたんだ? 俺たちの最長記録か?」
「……」

雪野がただでさえ上気させている頬をさらに赤くした。

「最高の誕生日だな。ありがとう、雪野」

そんな雪野を引き寄せ胸に抱く。

「シャンパンも準備したのに……」
「これから飲めばいい。ベッドの上で」
「……えっ?」
「なんだよ。今、何を想像したんだ? まさか、雪野はまだシ足りないのか?」

抱き寄せた肩を少し離し、その顔を覗き込む。

「ば、ばかっ」

思い切り顔を逸らされた。

「だから、俺はバカだと以前から言ってるだろ」

もう一度雪野を抱きしめる。その解けた髪に指を差し入れ、唇で触れた。

「俺は、おまえのことになるとバカになる。こんな男だけど、これからも頼む。俺のそばにいてくれ」
「……はい」

汗ばんだ温かい身体を抱きしめる。

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