ルルは 風の なかへ
 それを見たジェニーも
げらげらと、
笑いだしました。



メモには

『貴女には若者がお似合いだ

 たまには

 貴女がお姫さま抱っこ

 されるが宜しい。』


とあり。


ひとしきり笑った後、
ジェニーは、「じゃあ、
おんぶで」と、
若者に、
告げました。





 畑の中を行く二人の姿は、とても。
ユニークに映りましたが。


 ジェニーの頬が。


夕焼け以上に赤く染まるのを、
ルルは、見逃しませんでした。
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