【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
ジェラルド様の左手にのせられたトレーの上には、湯気を立てるスープ。さらにテーブルの上では、ふわふわのスクランブルエッグとベーコンとクロワッサンがのせられたプレートが湯気を立てていた。
ぐぅ、と音を立てたお腹。
恥ずかしさのあまり、押さえて俯く。
「あの」
「……お腹がすいたのか? ちょうど良かった。使用人たちが、なぜか全員下がってしまっていたんだ。つまり、味は保証できないが」
「……え?」
パチパチと何度も瞬きして、トレーにのせられたスープとテーブルの上のプレートを交互に見つめる。
使用人たちが全員いないというのなら、完璧な朝食に見えるそれは、誰が作ったというのだろう。
「……おそらく、執事長の仕業だと思うが」
「あの、では誰がその食事を作ったのですか?」
「……私以外に誰がいる?」
「えっ、ええっ!?」