【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
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そう、それは王太子殿下の婚約者に内定した幼い日のことだった。
「なんだその何の変哲もない髪の色は」
「えっ?」
それが、初対面の婚約者である私に、フェンディル王太子殿下が告げた言葉だ。
「好みではないな。俺は金色の髪が好きだ」
「……あの、申し訳ありません」
父や母、そして王太子の婚約者になるためにつけられた家庭教師は、口を揃えて何を言われても王太子殿下に口答えをしないようにと言っていた。
だから、私は謝ることしかできなかった。