【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 小さな手紙には、案の定ステラのことが記されていた。

 今日は、この王宮で私の姪である第三王女レイレアとお茶会をするという。
 そして、ステラたっての希望、というよりもその暴走を抑えるため、お茶会の席はこの会議室がよく見えるテラスにセッティングすることにしたということが記されていた。

「ふむ……。さすが、王太子妃教育を受けているだけあって、展開の予想が正確だな」

 気がつかれないように細心の注意を払っていたつもりだが、これから行われるのは、私が戦線を許可なく離脱した事に対する軍法会議だ。
 勝算はもちろんある、精霊に愛される加護を受けた乙女を危険にさらしたことに対し、怒りを覚えているのは私だけではない。これは、精霊たちの総意だ。
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