a Piece of Cake.

そんな子犬みたい表情されても。

「いや、聡現くんは何も……」
「ちょっと、荷物持ってよ……あれ」

聡現くんの後ろから聞き慣れた声がした。

夕美さんだ。ぴゃっとわたしは跳び上がり、聡現くんから離れる。

「こ、こんにちは」

改まって挨拶をする。聡現くんが怪訝な顔をしながら夕美さんを見た。

「こんにちは、あ! 今日お店お休みなんです」
「なんですね。来て知りました」
「すみません」
「いや、お盆くらい休まないと」

ぐ、と拳を作って返した。夕美さんはにこにこと笑って「ですかね、ご協力ありがとうございます」と言う。

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