a Piece of Cake.
他人の家で爆食しようとも思っていないけれど。
「お兄さんの分の夕飯なくなるでしょ……」
「元々ないです。今夜は飲み会らしいので」
「わたしを帰らせてください」
「メニューは唐揚げです」
「からあげ」
顔を上げてしまった。
聡現くんと目が合う。にこ、と微笑まれた。
あ、これ営業スマイル。
三輪家で唐揚げをご馳走になり、丁重に挨拶をして家を出た。
送ってくれるという聡現くんを携えて。
「近いから大丈夫だよ」
「公園とかで倒れてたら、目覚めが悪いので」
「そこはストレートに心配だからとかで良いと思うよ?」