a Piece of Cake.
「依理須さん、いつまで休みですか?」
「今週いっぱいは休みだよ」
「明日何か予定入ってますか」
明日、頭の予定を確認するまでもなく。
「何もない」
「じゃあ魚見に行くの、付き合ってくれません?」
「さかな?」
「仕入れないといけなくて」
「ケーキに? 魚を?」
「まあ、そうです」
市場からどんなに美味しい魚を仕入れたとて、ケーキに入れられるようにはならないと思うけど……。
パティシエの頭のなかを凡人が理解するのは難しいんだろう、と納得する。
「でも聡現くん一人で行ったほうが動きやすいんじゃない?」