a Piece of Cake.
わたしが一緒に行ったら邪魔になる想像しかつかない。
「いや寧ろ、いてくれた方が歩きやすいので」
「……そうなの?」
「じゃあ明日、迎えにきます。10時くらいに」
市場ってそんなに遅くてやってるの、と後から考えてみればそうだった。
聡現くんはわたしのマンションの下まで送ってくれて別れる。一日も経たずにまた会うけれど。
魚楽しみだな、と思いながらマンションを出ると聡現くんが車の前に立っていた。
「え、車。これに運ぶの?」
「運ぶ……依理須さんを?」
スマートに助手席を開けてもらった。
え、わたしを?