a Piece of Cake.
奈緒さんが上手く説明をする。
わたしは三杯目のカルーアミルクを飲んでいた。
そう言えば元彼とも合コンで出会ったなあと思い出す。
斜向かいに座っていて、目が合うとちょっとはにかんでいた。
可愛かったなあと思い出に浸る。
「依理須って可愛い名前だよね」
前に座っていた木谷さんがわたしを見ていた。
「外国人ぽくて、あんまり好きじゃないんですけど」
「そう? 今どきっぽくて良いと思うけど」
「ありがとうございます」
へら、と笑って済ませようとする。
「そういえば、彼氏となんで別れたの?」