a Piece of Cake.

辛いところから、掬い上げてもらえた。

「……それは、信用してます。とりあえず、店来るときは連絡ください」
「はーい」
「なんか酔ってるな……」
「じゃあね、聡現くん。気をつけてね」

わたしは手を振って改札へ行こうとすれば、その手を掴まれる。

何か、とそちらを見れば、その手にボールペンを乗せられた。

「これ、ありがとうございます。依理須さんも気をつけて」

ふわふわと良い気分で別れた。
次の日の二日酔いが酷かった。



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