a Piece of Cake.

「無理しないで大丈夫。年下だとは思ってました」
「2歳なんて誤差ですよ」
「じゃあ四捨五入したら同い年だと思っておきます」
「まあ、いいかそれで……。腕、大丈夫ですか?」

聡現くんはわたしの腕を見た。

「平気です。全然痛くない」
「腫れたら病院に、」
「大丈夫、行きます」
「依理須さんの大丈夫は、あんまり大丈夫じゃないですよね」

会って数度、初めて会話した人からそれを言われるとは。

顔を見上げると目が合う。

「そうかな」
「そうです」

断言された。

「でもね、本当に大丈夫になったんだよ」

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