夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!




「早く、急ぐんだ!」

「もうだめ、もう走れないよ!」

「頑張るんだ!レポーターにみつかったら、おしまいだからな。」

「あ、あそこに喫茶店があるわ。あそこに隠れましょう!」

私とたっくんは、古びた喫茶店に飛び込んだ。



(わぁ…)



外観同様、中もレトロな雰囲気だ。
一番奥の席に座る。



「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」

白髪のマスターが注文を取りに来た。



「クリームソーダ二つ。」

たっくんは即答する。



「えっ!私はコーヒーが良いな。」

「アイドルはクリームソーダって決まってるんだ。
だから、アイドルの彼女もクリームソーダを飲まなきゃいけないんだ!」

「えっ、そうなの!?」

「お待たせしました。」

たっくんの前に爽やかな緑色のクリームソーダが置かれた。



「ええっ!」

私の前には、大きなバケツのようなものに入れられた超巨大なクリームソーダが運ばれてきた。



「これを全部飲まないと、アイドルの彼女さんにはなれないんですよ。」

さっきのマスターが微笑みながらそう言う。



「で、でも、これはさすがに…」

「俺のことを愛してるなら飲めるはずだ!」

「えー…」

恐る恐るストローで、バケツクリームソーダを飲む。
でも、飲んでも飲んでも量が減らない。
そのうち、お腹が膨らんできて…



「たっくん、苦しい。
お腹がパンパンだよ。」

「頑張って、全部飲むんだ。」

「そんなの無理だってば。」

「無理じゃない!」

たっくんが怖い顔をするから私は無理やり飲んで…
お腹はどんどんどんどん膨れていって、ついに破裂した!
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