夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
たっくんはきつい眼差しで私を見てる。
そりゃあ、たっくんの言うことは正論かもしれない。
でも、私にも元たっくんファンだというプライドがある。
ここで、そうですね。じゃあ、外に出てて下さい、なんて言えるわけが無い。
ましてや、たっくんはまだ体調が良くないのに。
じゃあ、どうする?



(あ……)



「わかりました。じゃあ、私、今日は仕事を休みます。
家にいますから、無理しないで寝てて下さい。」

「えっ…でも、それじゃあ…」

「大丈夫です。まだまだ有給があるんです。」

それは嘘じゃない。
だから、早速、会社に電話した。
急に休むんだから、とりあえず、体調が悪いと嘘をついて。



「じゃあ、とにかく朝ごはんを作りますね。」



たいしたものはないけど、朝ごはんだから良いよね。
目玉焼きとハムサラダとトーストとスープ。
すごく普通だけど、たっくんはモリモリ食べてくれた。
体調は悪くても、食欲があるから安心だ。
この分ならきっとすぐに回復するよね。



あれ?でも、回復したら、たっくんはここを出ていくのかな?
そんなの嫌だ。
なんとか、引き止めないとね。
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