夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
「ごめんね、ああいうプロフィールは、スタッフが考えてるんだ。
アイドルらしいものをね。」

「じゃあ、全部嘘なんですか!?」

「嘘っていうか……そうだね。確かに嘘だね。」

たっくんは苦笑した。
別に、たっくんがマグロの山かけ丼を好きでも構わないけど、全部嘘っていうのは、やっぱりちょっとショックだよね。



「じゃあ、好きな飲み物も好きな色も…」

「好きな飲み物、何になってた?」

「クリームソーダです。」

「あぁ、それは嘘だね。」

たっくんは、あっさり認めた。



「じゃあ、本当は?」

「アルコール。」

「えっ!?」

「でも、今は断ってる。もう飲まないよ。」

そう言うたっくんの顔は、どこか寂しげだった。
何か事情があるのかな?
気になるな。



「じゃ、じゃあ、好きな色も嘘なんですね?」

「色?何色になってた?」

「水色です。」

「あぁ…それは、嘘でもないかな。
水色は割と好きだよ。
晴れ渡った空の色だよね。
それにしても、君は本当にいろいろよく覚えてるね。」

「は、はい、私、本当にたっくんのファンでしたから。」

たっくんは一瞬呆れたような顔をして、そして微笑んだ。


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