夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!




「今日は本当にどうもありがとう。
帰ったらすぐに借用書書くから。」

「そんな、いいですよ。」



とは言ったものの、やっぱりお金の貸し借りはまずいかな?
まだ知り合って間もないのに。
でも、私、たっくんのこと信じてるし。
もし、返って来なくても、後悔はないよ。
だって、相手はたっくんなんだもん。
って、こういう考えが良くないのかな?



結局、ホームレスのことは聞かれず、スムーズに住民票が移せた。
保険証に前の住所が記載されてたから。
その時に保険証のことを訊ねられ、お金が無いことを話したら、分割払いにしてくれた。
全部払わなくても、いくらか払えば新しい保険証をくれるというから、そこで私が払ってしまったんだ。
だって、たっくんが病気になったら大変だもの。
たっくん、最初は遠慮してたけど、新しい保険証をもらえたら嬉しそうだったし、私はそんなたっくんの笑顔が見られたら、それで満足だよ。



「本当にありがとう。
早めに仕事みつけるから。」

「はい、頑張って下さいね。」

たっくん、なんだかイキイキして来たね。
良かったよ。
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