夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!




あれから二度程、ピンポンダッシュがあった。
流行ってるのかな?
昔の遊びかと思ってたけど、まだあるんだね。



「今日もまずはスーパーかな。」

「そうですね。」

「次は俺がお金出すからな。」

「え?良いですよ、そんな…」

「もうじき給料日だからな。」



たっくん、嬉しそう。
たっくんが節約してくれるから、食費は一人の時とそんなには変わらない。
だから、気にしなくて良いのに。
でも、たっくんの顔も立ててあげないといけないから、少しはもらってあげないといけないよね。



「じゃあ、行こうか。」

私達はスーパーにでかけた。
たいてい土曜日に買い出しに行く。
約一週間分の食料を買うんだ。



だから、土曜日は楽しい。
たっくんと一緒だったら、なんでも楽しいよね。
でも、不思議と誰もたっくんのことに気付かない。
あんなに人気あったから、誰か気付きそうなものなのに。



「あ、キャベツが安いな。
1玉買っとこうか。」

「そうですね。」

「炒めものに使えるよな。」

たっくんと一緒だと、重いものも買えるからありがたい。
荷物はほとんど持ってくれる。
たっくん、優しいよねぇ。



(……ん?)



キャベツを選んでる時、視線を感じた気がして顔を上げたけど、何も無かった。
ちょっと自意識過剰になってるのかな?

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