夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
そんなこと、了承するわけないよね。



『今日、たっくんは用があるらしくて出かけてます。
私だけで良ければ行きます。』

私は嘘を書いて返信した。
たっくんには絶対会わせないんだから!



『そうか、じゃあ、〇〇駅の改札前に12:00はどうかな?』

『了解です。じゃあ、後で。』



「何か用事?」

「たいしたことじゃないんですが、お昼、ちょっと出かけてきます。」

「そうなんだ。夜はうちで食べる?」

「はい、暇な人の話を聞くだけなんで、そんなに遅くにはなりません。」

「そうか、じゃあ、普段通り作っとくな。」

たっくんは笑顔でそう言った。



「はい、よろしくお願いします。」

「なんか…良かったよ。」

「え?」

「俺がここに来てから、君は仕事以外で出かけることがなかった。
もしかしたら、俺のせいかなって、ちょっと気になってたんだ。」

たっくん、そんなこと、気にしてくれてたんだ。



「私、友達も少ない方だし、元々、休みの日もだいたいは家にいたんですよ。
友達も出不精でしたから。
たっくんのせいなんかじゃありません。
たっくんこそ、もし、会いたい人がいたり用があったら、気にせず出かけて下さいね。」

「俺はそんなのないよ。
あれ以来、ほとんど誰にも連絡してない。
俺こそ友達も知り合いもいないんだ。」

そう言って、たっくんは苦い笑いを浮かべた。

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