夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
私って気が利かないのかな?
恭子さんは、まるで奥さんみたいに、たっくんの世話を焼いてたのかな?
なんかちょっと自信が無くなってきたよ。



「正直言うと、助かった。
下着、かなりボロになってたんだ。」

えっ!?そうなの?



「気が利かず、すみません!」

「いや、そんなこと…それくらいは俺がやらなきゃいけないことだ。
それなのに、ついついケチっちゃったんだ。」

「はぁ…」



そんなこと、全然気付いてなかった。
そうだよね。働いたお金はほとんどダンスとボイストレーニングに消えてるみたいだもんね。
下着なんか、買えないよね。
あぁ、なんで気付かなかったのかな。
恭子さんは、たっくんがホームレスだってことも知らないのに、よくわかるよねぇ。
これは気を引き締めないと。
恭子さんは侮れないライバルだよ。
ぼやぼやしてたら、たっくんを取られてしまう。



夜になり、私は恭子さんにLINEした。



『今日はどうもありがとうございました。
たっくん、下着と服、喜んでました。
でも、お金は返すらしいです。
いつかまた会える日はありますか?
それとも、振込みましょうか?』

しばらくすると返信が来た。



『その金は達也にあげたもんだよ。
いらなかったら捨ててって言っといて。』

えーっ!お金を捨てるなんて出来ないよ。
困ったなぁ。

< 95 / 192 >

この作品をシェア

pagetop