幼馴染みとの契約交際が溺愛必須に変更されました。

 私の反応に、倫之は本当に嬉しそうな笑みを浮かべた。腰の動きをさらに速めながら。
 「や、ぁっ──だめ、もうっ──イっちゃう」
 「ん、由梨、俺も……もうすぐだから、一緒に」
 「ああ、あぁっ、あ────あぁぁぁっ!」
 叫んだ瞬間、指の時とは比べ物にならない快感の激しい波に、五感のすべてが一気にさらわれる。
 頭の中が完全に真っ白になって、どのぐらい経ったのか……意識がようやく戻ってきた時、頬から目尻にかけての輪郭を、そっと吸うようにキスされていた。
 倫之のその仕草で、私は自分が、涙をこぼしていたことに気づいたのだった。


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 それから、さらに半年が過ぎた。
 「これ、ほんとに似合ってる……?」
 「似合ってるって。最初からずっと言ってるだろ」
 なんでそんなに不安そうなんだよ、と倫之が苦笑する。
 「だって……落ち着かないんだもの」
 「そりゃまあ、そうだろ。あのな、俺だっていちおう緊張してんだぞ。わかってる?」
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